TransferWise(トランスファーワイズ)の使い方を紹介します。
TransferWiseという海外送金サービスを知っていますか?
スマホのアプリを使って、日本の銀行口座から海外の銀行口座へ簡単に送金できます。しかも、その仕組みが非常に賢くて画期的!
今回は「日本円をポンドで送金する方法」を例に解説したいと思います。
※送金する際は、自分名義の口座に限ります。
TransferWiseとは?
TransferWiseは、2011年から開始されたロンドン発の海外送金サービスです。
ロンドンには様々なフィンテック関連の会社が設立されていますが、おそらく最も知られているサービスです。
ユーザーは200万を超え、拠点はロンドン以外にも、エストニア、ニューヨーク、シンガポール、シドニーなどにあります。
誕生はあるフラストレーションがきっかけ
創業者の二人(ターヴェット・ヒンリクス氏とクリスト・カーマン氏)は、電子国家として有名なエストニア出身。
ターヴェット氏はロンドンに住んでいたのですが、エストニアのSkypeで勤務していました。受け取りはユーロなので、ポンドに換えなければいけません。
一方、もうひとりのクリスト氏はロンドンで働いていました。しかし、エストニアの住宅ローンを払わないといけないため、ポンドからユーロに換える必要がありました。
海外送金する場合、どうしても銀行の手数料が発生します。
そこで彼ら考えたのが、毎月お互いの口座に現地通貨を入金するということ。この方法で海外送金に伴う手数料を回避したのです。
他にも、同じように困っている人がいるかもしれないと考え、Transferwise誕生のきっかけになりました。
TransferWiseの仕組みが賢い
Transferwiseがなぜ、安く海外送金が可能か?
それは、お金が国境を超えていないから。
通常、国をまたいで海外送金をするときには銀行から手数料をとられ、為替レートも少し高めに設定されています。
ここに、TransferWiseが間に入ることで・・・
簡単に言えば、海外送金したい人同士をマッチングさせることで、お金の流れを変えてしまったのです。上の図のとおり、TransferWiseが間に入ることで、ただの国内送金になります。
本当にクレバーですね。
ただ、上記はあくまでイメージで厳密には一対一でマッチングさせていないと思います。それだと非常に時間がかかってしまうので。各国のTransferWise口座に、現地通貨がある程度用意されていて、マッチングを待たずに振込が可能なのだと思います。
Transferwiseの使い方
それでは、Transferwiseの使い方を解説します。
アプリ、ホームページどちらでも使えますが、アカウントを作る際はホームページの方が楽かもしれません。
アカウント作成
基本的に画面の案内に従って、アカウントを作成していくだけです。
ただ本人確認に必要な手順は「A.日本在住」「B.日本非居住(ワーホリなど)」で少し異なります。
渡航前であれば、日本にいる間にアカウントを作っておいた方が楽です!
A.日本在住の場合
本人確認書類とマイナンバー関連書類が必要です。
1.マイナンバーカード(個人番号カード)がある場合
→ これ1枚だけで大丈夫です。両面の写真をアップロードします。
2. マイナンバーカードがない場合
→ 「本人確認書類(運転免許証両面、パスポート)」と「マイナンバー通知書」を用意します。※記載の住所はそれぞれ一致させる必要があります。
後日、簡易書留でアクティベーションコードが届きますので、ログインページで入力する必要があります。
初回のみはそのままサービスを利用できます。
B.日本非居住(ワーホリなど)
ワーホリや海外赴任の場合、転出届けを提出してい日本非居住になっていると思います。
そのような方は、マイナンバー関連書類を省略できる可能性があります。
マイナンバー関連書類のご提出について
日本での住民票を外しており、現在日本国外へ居住されているお客様で、
日本に本人確認書類と一致する住居(住所確認書類が送付可能な住所)を現在でも保持されているお客様に限り、非居住者である宣言を日本円からの送金手続き中にご申告頂く事により、マイナンバー関連書類の提出を省略する事が可能な場合がございます。
本人確認書類の書類は必要です。
運転免許証もしくはパスポートを提出し、「非居住者の宣言」を行うことで、身分証の住所にアクティベーションコードが郵送されます。
ほとんどの人が実家の住所になるかと思います。簡易書留が送られてくるので、家族に受け取ってもらい、アクティベーションコードを後日入力します。
※僕も家族に受け取ってもらいました。
初回の場合(10万円以下)に限り、アクティベーションコードは不要です。
※日本以外への郵送は承ることが出来かねますので、予めご了承下さい。
日本の住所で受け取れない場合、2回目以降は利用できないのでご注意を。
アプリから海外送金
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ホームページでアカウントを作った後は、アプリから送金する方法が楽だと思います。
ベッドに寝転がりながら、5~10分で完了します(笑)。
(1)送金額を入力
送金額を入力して、「送金する」をタップするだけ。
たとえば、日本円で「10万円」を入力すると、そのときのレートのポンドが自動計算されます。逆に受け取りたいポンドを先に入力することもできます。日本円が自動計算されます。
適用される為替レートを参照することもできます。銀行だとここらへんが曖昧ですからね。とてもクリアで、良心的な為替レートだと思います。
他社サービスとの比較まで表示してくれます。透明性を重視しているので、他社の方がお得でもここに表示されます。
ここでworldremitなど他のサービスを利用したい人は、そちらに移っても良いと思います。自由です。
ただ、今回はそれほど大差ないので引き続きTransferWiseを利用します。
(2)受取人口座の入力
「受取人を追加」します。こちらは、イギリスの銀行口座になります。
こちらに詳細を入力して登録します。
僕はMONZOというモバイルバンクを利用しているので、ここにMONZOの口座情報を入力しています。
MONZOに接振り込んでくれるのは非常に楽です。イギリス在住ならMONZOが便利です。
(3)送金方法を選ぶ
送金方法を「銀行振込」もしくは「デビットカード」から選択します。
ほとんどの人は「銀行振込」でしょう。「デビットカード」は手数料が高いので。
すぐに振り込んだ場合、着金予定はだいたい翌日になります。
入金する
入金方法で一番楽なのは、インターネットバンキングですね。
僕は楽天銀行のモバイルバンキングを利用して振り込んでいます。
三菱UFJ銀行に振り込むことになるので、振込手数料は発生します。楽天銀行は一定の条件を満たせば、他銀行振込が無料になるので僕はそれを利用しています。
振込名義は必ず「受取人の名義」と同じにしてください。家族が仕送りを送る場合でも、名義を一致させないとサービスは利用できません。
振込完了を通知
振込が完了したら「銀行振込が完了しました」をタップします。
TransferWise側で入金の確認後、送金が行われます。
上に画像は、僕の入金が遅くなってしまったので3日後ですが、スムーズに入金ができれば、早くて翌日には入金されます。
使い方は以上です!
注: 2回目以降使うときは、届いたアクティベーションコードを忘れず入力してください!
まとめ
海外送金するなら、TransferWiseが簡単で分かりやすく便利です。
TransferWiseを知るまでは、マネパカードを利用していました。たしかにお得なレートで日本円をポンドに換えることはできるのですが、ATMから現金での受け取りなのでMONZOに入金するのがめんどうなんですよね。
そこまで大きな差もないので、もっと簡単なTransferWiseを利用しています。
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