若者はみんな使ってるモバイルバンキングアプリ「Monzo」。
モバイルバンキングと言えば、日本だと楽天銀行、新生銀行、ジャパンネット銀行あたりが有名ですよね。
電子決済が日本よりも浸透するイギリスにも、モバイルバンキングが存在します。他のモバイルバンキングも紹介したいのですが、今回は「Monzo」に焦点を当てて紹介したいと思います。
「Monzo」があると何が便利?
Monzo で口座開設すると、以下のメリットがあります。
- 銀行口座を持てる
- 送金が簡単
- Monzo Card(デビットカード)が使える
- 支払いがすぐに反映される
- Apple Pay に対応(地下鉄やスーパーで便利)
- 毎月の支出管理が便利
- 個人間送金(割り勘)が便利
ワーキングホリデー(YMS)などで渡英し、イギリスで銀行口座を新しく開設しようと思うと、結構大変です。僕もまだ現地の銀行口座を持っていません。
審査も厳しいのですが、何が一番大変かと言えば、「Proof of Address(住所証明)」がなかなか手に入らないことです(この話は別記事で紹介します)。しかし、Monzo だと10分くらいあれば、開設できてしまいます。
それでは、Monzo について詳しく紹介していきたいと思います。
そもそも「Monzo」とは?
Monzo Bank 社は、ロンドンで2015年に創業されたフィンテック系スタートアップ。社員数は現在300名です。実店舗を持たず、モバイルアプリだけで完結するネットバンキングサービスを提供しています。
「The bank of the future(未来の銀行)」という言葉を掲げ、ミレニアル世代から絶大な支持を集めています。2018年のアニュアルレポートを見ると、75万人以上から利用し、アプリを通して消費した年間総額は20億ポンドです。
絶大な支持を集める理由は、使いやすい洗練されたデザインや UI に加え、経済的な将来の不安を抱える若者にとって正確な予算/支出管理ができるのは魅力的だからです。
Monzoの口座開設は簡単
Monzo の口座開設は簡単です。日本の App ストアからはダウンロードできませんが、UK に「住所」を持つ人ならアプリをダウンロードして登録可能です。
登録方法は指示に従って入力していくだけなので、簡単です。パスポートや BPR カードなどの身分証明書などがあれば登録でき、「住所証明」は必要ありません。
こちらのリンク経由でアカウントを新規作成した場合、5ポンドがもらえます▽▽
MONZO紹介チケット→ 残念ながら招待クーポンは終了してしまったとのことです(2019年10月3日)。
ちょっと特殊なのは、本人確認の手順で自撮りしながら「Hi, my name is 〇〇 and I want a Monzo account」とカメラに向かって言わないといけないことくらいです。少し恥ずかしいかもしれません。
厳密な審査はないので10分くらいで審査が通ると思います。そのあと、このような可愛い画面が出てきます。
3〜4日ほどで登録住所に Monzo Card(デビットカード)が届きます。
届いた後は、「My Card Arrived」を押して設定を行います。
日本ではあまり馴染みがありませんが、コンタクトレス機能が付いたカードなので、このカードを改札やレジで近づけるだけで決済が完了します。 Apple Pay にも対応しています。僕は基本的にカードは持ち歩かず、Apple Pay で決済しています。
Monzo の基本的な使い方
1.Top-up(入金する)して支払う
基本的な使い方は、Monzo に Top-Up(入金)した後、デビットカードや Apple pay で決済を行います。
ここでちょっと不便な点が、Monzo に入金するためには「他の銀行口座」が必要なことです。Monzo を使うためには、自分の口座番号に入金する必要があるのですが、クレジットカードからチャージすることではできません。
Revolut(もうひとつ有名なネットバンキング)もしくはTranferwise(海外送金サービス)を経由すれば、現地の銀行口座なしでクレジットカードから Monzo に入金できます。これはまた他の記事で紹介します。
入金が完了した後は、Monzo Card で支払いを行います。日本製 iPhone なら、iPhone7 以降で Apple Pay も使えます。
2.支払い後、すぐに通知される
Monzoアプリの「通知設定」をオンにすれば、支払ってすぐに通知が来ます。
クレジットカードだと反映が遅いので、すぐに支払い通知が来てくれるのはありがたいです。クレジットカードだと、自分がお金を支払ったという感覚が麻痺してしまいがちですが、これなら財布から現金を出して支払う感覚に近いのではないでしょうか。
特に日本のクレジットカードだと、海外取引の際に「見えないコスト(海外取引手数料、独自レート)」を請求され、不透明な部分が多いです。その分、当たり前ですが、Monzo なら支払った額が変動することないので管理がしやすいです。
3.予算管理
アプリで「Budgets(予算)」を設定できます。
上記の画像の場合、「目標予算」を375ポンドに設定しています。画面には「残りの予算」「残りの日数」「支払いの内訳」などが表示されます。
自分が何に使っているのか、今使いすぎているのかどうかが一目で分かります。シンプルで使いやすいです。「予算内におさまっています」「使いすぎかもしれませんよ」などというアドバイスもしてくれます。
4.個人間送金が可能
Monzo では「個人間送金」ができます。上記画像の「Split Cost Using Monzo.me」をタップすれば、「割り勘人数」と「請求先のフレンド」を指定できます。
日本でも Kyash、LINE Pay などの個人間送金アプリが普及してきましたが、まだまだ浸透していないと思います。周りの人が使っていないと意味がないですし、電子決済ができる場所もまだまだ少ないです(交通系の支払いに対応すれば便利なんですけどね)。
一方、イギリスの場合、「個人間送金」をしやすい環境が整っています。
「割り勘」って特に若者の方が複数人で遊びに行ったときに行う機会が多いと思います。 Monzo の場合「1.若者がみんな持っている」「2.受け取ったお金をどこでも使える(電子決済の普及)」という前提があるので、抵抗なく「個人間送金」ができます。
「個人間送金」は基本的に手数料はかかりません。現金の受け渡しと同じ感覚で、お金のやりとりが可能です。気軽に使えるのはありがたいですね。
5.Direct Debitでジムやネットを契約できる
マンスリーの契約だと、クレジットカードではなく銀行口座を求められます。僕も、先日ジムで会員登録したところ、毎月の支払いを引きおろすための口座が必要だと言われました。
現地の銀行口座は持っていないので「どうしようか…」を思ったのですが、Monzo の Bank Account を提示したところ、「問題ないよ」ということで無事に登録ができました。
このようなマンスリーの契約の場合、たいてい Direct Debit で支払いが必要ですが、Monzo も対応しています。銀行口座が用意できない人は、Monzo を試してみてはどうでしょうか。
最後に
Monzo はこのように便利ですし、現地でできた友達と「個人間送金」するときに備えて持っておいて損はないと思います。
何かトラブルや盗難があって、口座を凍結したいときにもすぐにアプリで設定できるので、セキュリティ的にも安心です。
Monzo を使うためには、まずは「Top-Up(入金)」が必要です。銀行口座がない状態だと現地で稼いだお金を入金できないので不便ですが、前述の通りRevolutもしくはTranferwise経由で入金する方法もあるので、またブログで紹介したいと思います。
更新:2018年9月15日 関連記事「Revolut で入金する方法」を書きました。
○Revolut で入金する方法(クレカ経由で送金)
更新:2018年11月21日 TransferWiseで入金する方法を書きました。
○TransferWiseで入金する方法(日本の銀行から海外送金)
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